積立NISAは大損するのか?史上最悪の暴落直前の投資をコロナショックと世界恐慌から考える!

今回は、積立NISAで史上最悪の暴落を直撃したらどうなるのかを試算してみました。皆さん、最近のコロナショックで日経平均も暴落していることから、これから積立NISAを始めようとしている方々は「今がそのタイミングなのか?」と疑問に思っているかもしれません。実際に積立NISAを始めたばかりで含み損を抱えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、暴落をいたずらに恐れるのではなく、過去の歴史を学び、冷静に対処することが重要です。

今回、史上最悪の暴落が来た場合、積立NISAを開始した直後にどのような影響があるのかを試算しました。過去最悪の暴落は1929年の世界恐慌ですが、もしその直前に積立NISAを始めていたらどうなったのかを具体的に見てみましょう。

過去の史上最悪の暴落とは?

人々が思い出す暴落といえば、ITバブル崩壊やリーマンショックが挙げられます。リーマンショックは株価が58%下落し、「100年に一度の暴落」とも言われました。しかし、史上最悪の暴落は1929年の世界恐慌です。このとき、S&P 500は31.71ポイントから4.43ポイントまで、なんと89%の下落を経験しました。

世界恐慌がなぜこれほどの暴落を引き起こしたのかというと、当時は株価が絶対に上がり続けるという信頼のもと、自己資金以上の借金で投資を行う信用取引が盛んでした。株価が下がると信用取引を行った投資家たちは追加の担保を求められ、さらなる売りが発生するという悪循環に陥りました。

世界恐慌の影響と回復期間

世界恐慌の影響は非常に長期にわたり、1929年の最高値から89%下落した後、同じ水準に戻るまで25年間かかりました。この25年間は一人の投資人生に匹敵する長さです。このように、世界恐慌では非常に長期間株価が戻らない状況が続きました。

今回のコロナショックがどれだけ下がり、回復にどれだけ時間がかかるかはわかりませんが、もしかしたら世界恐慌並みの暴落になるかもしれません。

もし世界恐慌直前に積立NISAを始めていたら?

今回は、もしあなたが世界恐慌直前の1929年1月に積立NISAを始めていたらどうなったかを試算しました。条件としては、1929年1月から積立NISAをスタートし、20年間毎月約3.3万円を投資するというものです。この投資スタイルは、ドルコスト平均法を使ったインデックス投資です。

投資家Aさんの試算結果

投資家Aさんが1929年1月から積立NISAを始めた場合、20年間で累計約80万円を投資しました。最終的に、積立NISAの口座資産は約100万円になり、1.25倍に資産を膨らませることができました。これは、暴落相場でも毎月定額で買い続けたことにより、安い時に多くの株を買い、高い時に少なく買うというドルコスト平均法の効果です。

暴落相場での積立NISA運用のポイント

まず大原則として、どんな時も積み立てを定額で続けることが大事です。投資家Aさんも暴落相場でみんなが悲観する中でも買い続けたことで、最終的に利益を出すことができました。

次に、20年間という長い目で考えることが重要です。たとえ最初に暴落して含み損だったとしても、長期で見れば資産を増やすことが可能です。

主な利点と欠点

積立NISAの利点は、長期的な視点で見ると、たとえ暴落があっても資産を増やすことができる点です。また、定額での積み立てにより、ドルコスト平均法の効果を最大限に引き出すことができます。

一方、欠点としては、短期的には含み損を抱えるリスクがある点です。特に暴落直後に始めると心理的に不安が大きくなるかもしれません。

関連する質問と回答

積立NISAを始めるタイミングはいつが良いですか?

積立NISAは長期的な視点で運用することが基本です。市場のタイミングを計るのは難しく、毎月定額で積み立てることでドルコスト平均法の効果を得ることができます。

暴落時に積立NISAをやめた方が良いですか?

暴落時でも積立を続けることが重要です。暴落時にこそ安い価格で多くの株を買うことができ、長期的には資産を増やすことができます。

積立NISAでリーマンショックを経験しても大丈夫ですか?

リーマンショックのような大きな暴落でも、長期的に積み立てを続ければ回復し、資産を増やすことができます。過去のデータからも、長期的な視点で見れば資産は増加傾向にあります。

積立NISAと他の投資方法の違いは何ですか?

積立NISAは長期的な資産形成を目的とした非課税制度です。毎月定額で積み立てることでドルコスト平均法の効果を得られます。他の投資方法と比べて、リスクを分散しやすい特長があります。

積立NISAを始める際に注意すべき点は何ですか?

積立NISAを始める際には、長期的な視点を持ち、毎月定額で積み立てを続けることが重要です。また、短期的な市場の動きに過度に影響されず、冷静に運用を続けることが求められます。

このように、積立NISAは長期的な資産形成に非常に有効であり、暴落時でも冷静に運用を続けることが大切です。