楽天証券の積立NISAで失敗しないための注意点【増額設定のコツ・おすすめの買い方】

今回は楽天証券で積み立てNISAをする際の注意点について解説します。私は投資家として投資初心者のハードルを下げるために情報発信をしています。過去に「楽天証券での積み立てNISAの始め方」という動画を公開し、多くの方が積み立てNISAを始めるきっかけとなりました。実際に職場でも積み立てNISAを教えて始めた方々もいます。ただし、投資初心者が楽天証券や積み立てNISAの使い方を間違えることが多いため、今回はその誤解を是正し、正しい使い方を紹介します。

積み立てNISAと楽天証券の基本

積み立てNISAは年間40万円の非課税運用が可能な制度です。例えば、今年40万円分の投資信託を積み立てNISA口座で購入すると、20年間(2040年まで)税金がかからずに運用できます。仮に40万円が20年後に100万円になった場合、通常であれば利益60万円に対して20.315%の税金がかかりますが、積み立てNISA口座では税金がかからないため、利益がそのまま手元に残ります。

楽天証券は積み立てNISAを行う上でおすすめの証券会社です。理由の一つは、楽天カードを使って投資信託を購入できることです。楽天カードで決済すると、決済額の1%分のポイントがついてきます。例えば、年間40万円を積み立てNISAの枠限界までクレジットカード払いすると、4000円分の楽天ポイントが貯まります。このポイントは楽天市場や楽天ペイで使えるため非常にお得です。ただし、楽天カードクレジット決済は毎月積み立てのみ可能で、毎日の積み立てや積み立て日の指定はできません。

よくある間違い:年間上限額の誤解

積み立てNISAの年間上限額は40万円ですが、毎月の上限が33,333円と誤解する方が多いです。例えば、7月から投資を始める場合、33,333円×6ヶ月=20万円しか積み立てられないと考える方もいますが、実際には年間40万円まで積み立て可能です。例えば、66,666円を6ヶ月間積み立てることで、年間の上限額を使い切ることができます。

楽天証券では「今年の積立NISA枠を最大利用する増額設定」というオプションを使うことで、年の途中から始めた人でも年間の上限額を使い切ることができます。ただし、クレジットカード決済の上限は毎月5万円までですので、全額をクレカ決済で積み立てたい場合は工夫が必要です。

増額設定の仕組みと具体的な設定方法

増額設定の仕組みは少し複雑です。まず、基本の積立金額を33,333円まで設定し、増額設定を行います。この際、楽天カード決済の上限が5万円までであるため、例えば66,666円を積み立てたい場合、クレカ決済で33,333円+増額設定16,667円、さらに楽天証券からの引き落としで100円+増額設定16,566円といった設定を行います。

この設定により、合計66,666円の積立が可能となります。ただし、翌年には増額設定が引き継がれないため、再度設定を見直す必要があります。

積み立てNISAは20年後に売却する必要がない

積み立てNISAは20年後までに売却しなければならないと誤解している方が多いですが、これは誤りです。20年後に積み立てNISA口座で購入した投資信託は、特定口座に自動的に移行されます。この際、移行時点の価格が新しい取得価格となるため、その後の利益に対してのみ課税されます。つまり、20年後に売却する必要はなく、市場状況に応じて売却タイミングを選べます。

楽天カード決済のメリットとデメリット

楽天カード決済を利用すると、決済額の1%分のポイントが貯まります。これにより、年間40万円の積立で4000円分の楽天ポイントが貯まります。このポイントは楽天市場や楽天ペイで利用可能で、非常にお得です。しかし、毎月の積立しかできず、毎日の積立や積立日の指定ができない点はデメリットです。また、楽天カード決済の上限は毎月5万円までですので、高額の積立を行いたい場合は工夫が必要です。

楽天証券でふるさと納税をお得に活用

楽天証券を利用するもう一つの大きなメリットは、ふるさと納税をお得に活用できることです。楽天ふるさと納税を利用すると、楽天市場のポイントサービスが適用され、SPU(スーパーポイントアッププログラム)によってポイントが貯まります。

SPUとは、楽天のサービスを利用することでポイント倍率が上がる仕組みです。例えば、楽天モバイルを利用している場合、ポイントが1倍(1%)増えます。また、楽天カードで決済し、楽天銀行に引き落としを設定しているとさらにポイントが増えます。楽天証券で積み立てNISAを行っている場合もポイントが増えるため、ふるさと納税を行う際に非常にお得です。

ふるさと納税の基本的な仕組み

ふるさと納税とは、住民税の一部を自分の選んだ自治体に寄付する制度です。例えば、年収400万円の人のふるさと納税の上限額は約43,000円です。この金額をふるさと納税すると、翌年の住民税が減額されます。ふるさと納税の際には、寄付額の30%相当の返礼品がもらえるため、非常にお得です。

ただし、ふるさと納税には事務手数料として2,000円がかかります。しかし、楽天ふるさと納税を利用すると、楽天市場のポイントが貯まるため、事務手数料以上のポイントが還元されることが多く、実質的にお得になります。

楽天市場でのポイント活用方法

楽天市場でのポイント活用方法についても触れておきます。楽天市場ではさまざまなキャンペーンが開催されており、これを活用することでさらにポイントを貯めることができます。例えば、楽天スーパーセールやお買い物マラソンなどのイベント期間中に買い物をすると、ポイントが倍増します。

また、楽天カードや楽天銀行、楽天証券などのサービスを組み合わせることで、SPUの倍率を上げることができます。これにより、ふるさと納税を含む楽天市場での買い物が非常にお得になります。

関連する質問と回答

Q1: 楽天証券の積み立てNISAでの増額設定はどうすればいいですか?

A1: 楽天証券の積み立てNISAで増額設定を行うには、まず基本の積立金額を33,333円まで設定し、増額設定オプションを利用します。クレジットカード決済の上限が5万円までなので、例えば66,666円を積み立てる場合、クレカ決済で33,333円+増額設定16,667円、さらに楽天証券からの引き落としで100円+増額設定16,566円と設定します。

Q2: 積み立てNISAは20年後に売却する必要がありますか?

A2: いいえ、積み立てNISAは20年後に売却する必要はありません。20年後には特定口座に自動的に移行され、移行時点の価格が新しい取得価格となります。その後の利益に対してのみ課税されるため、市場状況に応じて売却タイミングを選ぶことができます。

Q3: 楽天カード決済のメリットとデメリットは何ですか?

A3: 楽天カード決済のメリットは、決済額の1%分のポイントが貯まることです。デメリットとしては、毎月の積立しかできず、毎日の積立や積立日の指定ができない点があります。また、クレカ決済の上限が毎月5万円までであるため、高額の積立を行いたい場合は工夫が必要です。

Q4: 楽天証券を利用することでふるさと納税がどのようにお得になりますか?

A4: 楽天証券を利用してふるさと納税を行うと、楽天市場のポイントサービスが適用されます。SPU(スーパーポイントアッププログラム)により、楽天の他のサービスを利用しているとポイント倍率が上がり、ふるさと納税の寄付額に対して多くのポイントが貯まります。これにより、事務手数料以上のポイントが還元され、実質的にお得になります。

Q5: 楽天市場でポイントを貯める方法は何ですか?

A5: 楽天市場でポイントを貯める方法として、楽天スーパーセールやお買い物マラソンなどのキャンペーンを活用することが重要です。また、楽天カードや楽天銀行、楽天証券などのサービスを組み合わせてSPUの倍率を上げることで、さらに多くのポイントを貯めることができます。