今回は、投資信託の中でも特に注意が必要な「貧乏になる投資信託」についてお話しします。この1年間で、多くの方がコロナ禍の影響で在宅勤務や収入の減少を経験し、お金のことを再考する機会が増えたのではないでしょうか。特に、投資初心者が取り組みやすい投資商品として投資信託が挙げられます。しかし、一部の投資信託には注意が必要です。この記事では、そのような「闇」の部分について深掘りしていきます。
目次手数料が高すぎる投資信託
投資信託を選ぶ際に、まず注目すべきポイントは手数料です。ネット証券を使うことで手数料を抑えられることが多いですが、銀行や証券会社の窓口で購入すると高い手数料がかかることがあります。例えば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は信託報酬が1.727%と高めで、購入時手数料も1億円未満なら3.3%、1億円以上なら1.65%もかかります。
アクティブ投資信託のリスク
アクティブ投資信託は、プロが個別の株を選んで市場平均以上のリターンを目指すものです。しかし、信託報酬が高いことが多く、リターンがインデックスファンドと大きく差がない場合もあります。例えば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、1年間で51.6%のリターンを上げていますが、S&P 500指数が57.8%のリターンを記録していることを考えると、信託報酬を考慮するとあまり差がないことがわかります。
毎月分配型投資信託の罠
毎月分配型の投資信託は、毎月配当金がもらえるという魅力がありますが、実際には元本を切り崩して分配金を支払っていることが多いです。これにより、長期的には元本が減少し、資産が減ってしまうリスクがあります。さらに、信託報酬が高いことが多く、結果的に資産形成には向いていない商品となってしまいます。
ファンドラップの高い手数料
ファンドラップは、資産運用を専門家に任せるサービスですが、手数料が非常に高いことが多いです。信託報酬に加え、成功報酬も取られることがあり、運用成績が良くても手数料が資産を圧迫することがあります。さらに、相場が好調な時期でも資産が減少することがあるため、注意が必要です。
ネット証券と実店舗の違い
ネット証券では手数料が低く抑えられることが多いですが、実店舗での購入は手数料が高くなることが一般的です。例えば、三菱UFJ国際投信のemaxisシリーズでは、ネットでの購入が前提で信託報酬が低く設定されています。一方、実店舗で販売される同じ内容の投資信託は信託報酬が高くなっています。
投資信託の選び方
投資信託を選ぶ際には、まず信託報酬や購入時手数料を確認することが重要です。また、アクティブファンドかインデックスファンドかを選ぶ際には、自分のリスク許容度や投資方針に合わせて選ぶことが大切です。長期的な資産形成を目指す場合は、信託報酬が低いインデックスファンドが適していることが多いです。
高齢者向けの営業手法
特に高齢者を対象にした営業手法には注意が必要です。例えば、郵便局で高齢者に対して不適切な投資信託を販売するケースが報告されています。このような場合、リスクの説明が不足していたり、手数料が高い商品を勧められたりすることがあります。家族や専門家と相談しながら、慎重に商品を選ぶことが大切です。
投資の知識を持つことの重要性
投資の世界では、投資家自身がしっかりと知識を持つことが最も重要です。ネットでの情報収集や専門家のアドバイスを受けることで、適切な投資商品を選ぶことができます。また、手数料や信託報酬だけでなく、商品の内容や運用方針を理解することが大切です。
関連する質問と回答
投資信託の手数料はどのくらいが適正ですか？
投資信託の手数料は、一般的には信託報酬が0.1%〜1.0%程度が適正とされています。特にインデックスファンドでは、信託報酬が低いものを選ぶことが望ましいです。
毎月分配型の投資信託は避けた方が良いですか？
毎月分配型の投資信託は、長期的には元本が減少するリスクが高いため、避けることをおすすめします。元本を切り崩して分配金を支払っていることが多いです。
ネット証券と実店舗の違いは何ですか？
ネット証券は手数料が低く抑えられることが多く、実店舗での購入は手数料が高くなることが一般的です。ネット証券では自分で情報を収集し、自己責任で投資を行う必要があります。
アクティブファンドとインデックスファンドの違いは何ですか？
アクティブファンドはプロが個別の株を選んで市場平均以上のリターンを目指すもので、信託報酬が高いことが多いです。一方、インデックスファンドは市場全体に連動するもので、信託報酬が低いことが一般的です。
投資信託を選ぶ際に注意すべきポイントは何ですか？
信託報酬や購入時手数料、運用方針、リスク許容度を確認することが重要です。また、自分の投資目的や期間に合った商品を選ぶことが大切です。
