今回はリーマンショックを学び、積立NISAの暴落時にやってはいけないことについてお話しします。最近のコロナショックで株価が大きく下がり、多くの投資家が含み損を抱えていることでしょう。そこで、過去のリーマンショックの事例を基に、暴落時の値動きや注意点を学び、冷静に対処するための方法を解説します。
目次リーマンショックの概要
リーマンショックは、2008年9月15日にリーマンブラザーズが破綻したことに端を発します。リーマンブラザーズは信用のない人々に多額の貸付を行い、それを再建として売り出していましたが、返済が滞り破綻に至りました。この出来事が引き金となり、S&P500は半年間で約50%下落し、2009年3月6日に最安値を記録しました。その後、元の水準に戻るまでには4年半を要しました。
リーマンショックのチャートから学ぶ
リーマンショックのチャートを分析すると、暴落は一度に大きく下がるのではなく、何度も反発と下落を繰り返しながら最安値を更新していく特徴があります。投資家は回復の兆しを見て買い直しますが、その度に再び下落するというサイクルを繰り返します。この動きを理解しておくことで、暴落時に冷静に対処することができます。
積立NISAでの損切りについて
積立NISAでの損切りは推奨されません。積立NISAは年間40万円の上限枠があり、20年間非課税で運用できる制度です。しかし、売却しても非課税枠は回復しません。損切りを行うと、20年間の非課税枠を自ら放棄することになります。過去の事例を見ても、リーマンショックからの回復には4年半しかかからなかったため、20年間で株価が回復しないと賭ける意味は薄いと言えます。
積立注文の中断は避けるべき
暴落時に積立注文を中断し、買うタイミングを計ろうとするのは避けるべきです。積立投資は定期的に購入することでリスクを分散する方法です。底値で購入するタイミングを狙うのは非常に難しく、反発に騙される可能性が高いです。実際のチャートを見ても、何度も上下を繰り返しながら最終的に下がることが多いため、一番安い時に買うことはほぼ不可能です。
暴落時にやるべきこと
暴落時には冷静に、持続可能なペースで積立を継続することが重要です。暴落相場でも定期的に購入を続けることで、長期的には利益を上げることができます。暴落中の偽の反発に惑わされず、計画を守ることが肝心です。
積立NISAの基本的な仕組み
積立NISAは、年間40万円の上限枠があり、20年間非課税で運用できる制度です。毎月定額を積み立てることで、リスクを分散しながら長期的に資産を増やすことを目指します。売却しても非課税枠は回復しないため、慎重に運用する必要があります。
ドルコスト平均法の効果
ドルコスト平均法は、定期的に一定額を投資する方法で、価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く購入できるため、リスクを分散する効果があります。暴落時にもこの方法を続けることで、長期的には平均購入価格を下げ、利益を上げることが期待できます。
リーマンショックからの教訓
リーマンショックから学べる教訓は、長期的な視点を持ち、焦らず冷静に対処することです。短期的な値動きに惑わされず、計画的な積立を続けることで、最終的には回復し利益を得ることができます。
関連する質問と回答
1. 積立NISAのメリットは何ですか?
積立NISAの最大のメリットは、年間40万円までの投資額が20年間非課税で運用できることです。これにより、税金を気にせず長期的に資産を増やすことが可能です。また、少額から始められるため、初心者にも適しています。
2. 暴落時に損切りをしない理由は何ですか?
暴落時に損切りをしない理由は、積立NISAの非課税枠を無駄にしないためです。20年間の非課税枠は非常に価値が高く、短期的な値動きに惑わされずに長期的な視点で運用することが重要です。
3. ドルコスト平均法とは何ですか?
ドルコスト平均法とは、定期的に一定額を投資する方法です。価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く購入できるため、リスクを分散しながら平均購入価格を下げる効果があります。長期的に見ると、安定した投資成果を上げることが期待できます。
4. 積立NISAの上限枠はどのように設定されていますか?
積立NISAの上限枠は年間40万円です。この枠内であれば、何度でも投資することができますが、売却しても非課税枠は回復しないため、慎重に運用する必要があります。
5. リーマンショックの影響を受けた場合の対処法は?
リーマンショックのような大規模な暴落が発生した場合でも、慌てず冷静に対処することが重要です。長期的な視点を持ち、持続可能なペースで積立を続けることで、最終的には回復し利益を得ることが期待できます。