今回は「早期リタイアシミュレーション」について詳しく解説します。皆さんは「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。最近では中田敦彦さんのYouTube大学で取り上げられ、働かずに生きていこうというコンセプトが浸透しつつあります。このFIREを実現するためには、投資を通じて不労所得を得ることが重要です。私も実際にFIREを目指している投資家の一人です。今回は、目標資産額や入金力別、利回り別に何年後にFIREできるのかをシミュレーションし、私自身の投資戦略やポートフォリオについても解説します。
目次4%ルールの理想と現実
まずは4%ルールについて説明します。このルールでは、生活支出の25倍の資産があれば、不労所得だけで生活できるとされています。例えば、年間支出が300万円の場合、7500万円の資産があれば毎年300万円のリターンが得られ、資産を減らさずに生活できるとされています。しかし、この考え方にはいくつかの落とし穴があります。まず、配当金には税率20.315%がかかるため、実際には4%の利回りを得ても手取りは3%程度になります。また、健康保険などの社会保険料もかかるため、7500万円あっても300万円の生活費を補うのは難しいかもしれません。
目標総資産額の計算
次に、目標総資産額を計算してみましょう。毎月の生活支出が10万円の場合、年間支出は120万円です。4%の配当金で生活できるとしたら、目標資産額は3000万円です。一方、30万円の生活支出の場合、年間支出は360万円で、目標資産額は9000万円になります。しかし、税金や社会保険料を考慮すると、実際の目標資産額はこれよりも25%程度増え、10万円の生活費なら4000万円、30万円の生活費なら1億2000万円が必要になります。
入金力別シミュレーション
次に、入金力別のシミュレーションを行います。入金力とは、毎月どれだけの金額を投資に回せるかを指します。例えば、毎月3万円を投資に回せる場合、30年後には約2500万円の資産が形成されます。一方、毎月10万円を投資に回せる場合、25年後には約6000万円の資産が形成されます。入金力が高ければ高いほど、早期にFIREを達成できる可能性が高まります。
利回り別シミュレーション
利回り別のシミュレーションも行います。例えば、毎月5万円を投資に回し、利回りが3%の場合、30年後には約1600万円の資産が形成されます。一方、利回りが7%の場合、同じく30年後には約6100万円の資産が形成されます。このように、利回りの違いが長期的な資産形成に大きな影響を与えることが分かります。
私のFIRE計画と現状
次に、私自身のFIRE計画と現状について話します。私は毎月約30万円を投資に回し、5年後には約2040万円、10年後には約4600万円、15年後には約8000万円の資産を目指しています。過去にはインデックス投資のみを考えていましたが、現在は個別株投資や副業にも取り組んでいます。その結果、目標資産額や計画は変わってきています。
FIRE前後のポートフォリオ構築
FIREを目指す上でのポートフォリオ構築についても考えます。私は個別株投資が好きなので、インデックス投資よりも主に個別株に投資しています。しかし、FIREを目指す多くの人は、インデックス投資や高配当株を選ぶことが多いです。私がインデックス投資を選ぶ理由は、手数料が低く、非課税制度を利用できるからです。一方で、高配当株の再投資は税金の影響を受けやすく、効率が悪いと感じています。
FIRE後のポートフォリオ構築
FIRE後のポートフォリオについても考えます。FIRE後は高配当ETFに資産を移し、配当金で生活することを考えています。例えば、VYMなどの高配当ETFを購入し、配当金を再投資せずに生活費として利用する予定です。インデックス投資は平均リターンが高いものの、ショック相場のリスクがあるため、FIRE後の生活費を安定させるために高配当ETFを選びます。
関連する質問と回答
1. FIREを目指すための最初の一歩は何ですか?
FIREを目指すための最初の一歩は、生活費の見直しと節約です。収入と支出を見直し、余剰資金を投資に回すことが重要です。
2. インデックス投資と高配当株投資のどちらが良いですか?
インデックス投資は手数料が低く、非課税制度を利用できるため、長期的には有利です。一方、高配当株投資は安定した配当収入を得られるメリットがあります。
3. 毎月どれくらいの金額を投資に回すべきですか?
収入や生活費に応じて異なりますが、余剰資金の20%~30%を投資に回すのが一般的です。
4. FIRE後の生活費はどのように確保しますか?
FIRE後の生活費は、高配当ETFやインデックス投資のリターンから得る配当金で賄います。配当金を再投資せず、生活費として利用することが一般的です。
5. FIRE計画を立てる際に注意すべき点は何ですか?
FIRE計画を立てる際には、税金や社会保険料を考慮することが重要です。また、利回りの変動リスクを考慮し、控えめな数字で計画を立てることが推奨されます。
この記事では、FIREを目指すための具体的な方法やシミュレーション結果を紹介しました。皆さんも自分の目標や状況に合わせて計画を立て、持続可能な資産形成を目指しましょう。