コロナで輝く私のお宝高配当株を紹介します
投資初心者の皆さん、高配当株で配当金を再投資し、複利の力を活かしていこうと考えている方もいらっしゃると思います。今回のコロナ相場では、高配当株が株価が下がり利回りが上昇してお買い得だと感じる方も多いでしょう。しかし、高配当株には飛びつくと危険な銘柄もあります。今回は特にコロナ相場の決算で減配を発表した株の決算内容を解説し、どこに問題があったのかを詳しく見ていきたいと思います。そして最後に、私の持っているお宝高配当株を紹介します。
目次配当利回り7.7% JTの決算解説
日本たばこ産業(JT)は高配当株の代表格で、現在の配当利回りは7.7%と非常に高いです。しかし、タバコ業界の成長性が悲観され、株価が下落して利回りが上がっている状況です。JTの主な事業はタバコで、売上の90%を占めています。その中でも海外タバコの売上が多く、全体の60%を占めています。
一株当たりの当期利益(EPS)は年々減少傾向にあり、2015年から見ると約3分の2まで下落しています。これにより株価も右肩下がりで、2015年には4848円だった株価が今年には1790円台にまで落ちています。しかし、配当金は2015年から増加し続け、2019年と2020年は横ばいとなっています。配当性向は90%に達し、今後の配当金維持が不安視されていましたが、今回の決算では154円の配当金を維持しています。
国内たばこ事業では、紙タバコの販売数量が-8.6%と減少しましたが、電子タバコは18億本から22億本へと増加しました。JTの電子タバコの市場シェアも8%から10%に拡大しています。一方、海外たばこ事業は堅調で、売上収益は+3.1%、営業利益は+15.6%と増加しています。
累進配当に終止符を打ったキヤノンの減配発表
キヤノンは長年、配当を減らすことなく投資家に人気を博してきました。しかし、今回の決算で初めて減配を発表しました。現在の株価は1750円で、配当利回りは6.8%です。キヤノンの業務内容はオフィス機器、カメラ、メディカルシステム、産業機器など多岐にわたります。
キヤノンの配当金は1987年から33年間増配または維持されてきましたが、2020年の決算では売上高が前年比-20%、営業利益が-16%と大幅に減少しました。特にオフィス機器とカメラ事業の減収が大きく影響しています。カメラ事業は前年比-54%と半減以下になりましたが、インクジェットプリンターは在宅勤務・学習の影響で+13.9%と増加しました。
メディカルシステム部門は売上高が-3.1%と減少しましたが、経費削減により営業利益は+75.5%と増加しました。コロナ後の受注増を見込んでいます。キヤノンは累進配当を続けてきましたが、今回の減配は新型コロナウイルスによる影響を受けた結果です。投資家には中長期的な視点での配当方針を維持することが説明されました。
私のお宝高配当株:アサヒホールディングス
私が持っているお宝高配当株はアサヒホールディングスです。アサヒビールとは異なり、貴金属事業や環境保全事業を行っています。売上収益の83.9%が貴金属事業、15.3%が環境保全事業です。
アサヒホールディングスは北米で精錬事業を行い、貴金属リサイクル事業も展開しています。パソコンの中の貴金属や歯の詰め物などをリサイクルして商品化しています。5年間の売上高は年々10%ほど増加し、営業利益も順調に伸びています。
現在の株価は3600円で、配当利回りは4.47%です。配当金は140円から160円に増配され、株価も20%上昇しました。アサヒホールディングスは高配当株の中でも業績が良く、特に金と銀の価格が上昇しているため、今後も成長が期待できます。
関連する質問と回答
高配当株の利点は何ですか?
高配当株の利点は、定期的に配当金を受け取ることで安定した収入源を確保できることです。また、配当金を再投資することで、複利の力を活かして資産を増やすことができます。
高配当株のリスクは何ですか?
高配当株のリスクは、企業の業績が悪化すると減配や無配になる可能性があることです。また、高利回りの株は成長性が低い場合が多いため、株価の上昇が期待できないこともあります。
JTの将来の見通しはどうですか?
JTの将来の見通しは厳しいと言えます。タバコ業界全体の成長が見込めず、国内市場の縮小が続いているためです。しかし、海外市場での成長や電子タバコのシェア拡大に期待が持てます。
キヤノンの減配は今後も続く可能性があるのでしょうか?
キヤノンの減配は今後も続く可能性があります。コロナウイルスの影響が長引く場合や、業績の改善が見られない場合には配当の維持が難しくなるかもしれません。しかし、企業としては中長期的に配当を重視する方針を維持しています。
アサヒホールディングスの投資魅力は何ですか?
アサヒホールディングスの投資魅力は、安定した業績と高配当利回りです。また、貴金属リサイクル事業などの成長性の高い事業も展開しており、今後の成長が期待できます。特に金と銀の価格が高騰しているため、収益の増加が見込まれます。