目次10倍株を狙う目的
投資の目的は人それぞれ異なります。例えば、老後に向けて長期で資産形成を目指す場合、インデックス投資が推奨されます。しかし、短期でお金持ちになりたい、リスクを取って個別株を実際にやってみたいという人には、10倍株（テンバガー）を狙う方法が適しています。10倍株を狙うことで短期間で大きな利益を得る可能性があるため、リスクを取れる人にとっては魅力的な選択肢です。
10倍株候補の前提条件
10倍株を見つけるためには、いくつかの前提条件があります。まず、時価総額が数十億円から数百億円の小型株に注目することが重要です。例えば、トヨタのような大企業の株価が10倍になるのは現実的ではありませんが、小型株であればその可能性があります。小型株は株価の変動が大きく、リスクも高いですが、それだけ短期間で大きなリターンを得るチャンスがあります。
売上高成長率20%以上の株を探そう
売上高成長率は、企業の成長力を示す重要な指標です。売上高成長率が20%以上の株を探すことで、その企業が市場で需要のある商品やサービスを提供していることが分かります。例えば、ある企業が2018年に100万円の売上だったとし、翌年には120万円になった場合、売上高成長率は20%となります。このように、売上高が継続して成長している企業は、10倍株候補として有望です。
営業利益率10%以上の株を探そう
営業利益率も重要な指標の一つです。営業利益率が10%以上の企業は、独自の技術やサービスを提供しており、競争力があると考えられます。営業利益率とは、売上高から原価や人件費、広告費を差し引いた利益の割合です。例えば、NHKが映らないテレビのような独自の技術を持つ商品は、通常のテレビよりも高い価格で販売でき、営業利益率が高まります。
筆頭株主が経営者の企業を選ぶ
筆頭株主が経営者である企業は、経営者自身が企業の成長に自信を持っていると考えられます。経営者が自社株を大量に保有している場合、その企業は上場後も成長する可能性が高く、経営の自由度も高いです。筆頭株主が経営者であることは、10倍株候補を選ぶ際の重要なポイントとなります。
上場5年以内の企業を狙う
上場してから5年以内の企業は、独自技術を持ち、成長の余地が大きいと考えられます。新しい企業は市場に新たな価値を提供し、その結果として株価が急上昇する可能性があります。10倍株を狙う際には、こうした若い企業に注目することが重要です。
PBRやPERは参考程度に
PBR（株価純資産倍率）やPER（株価収益率）は、通常株価の割高・割安を判断する指標ですが、成長株の場合は必ずしも当てはまりません。成長が期待される企業は、将来の収益を見越して高いPBRやPERがつくことが多いため、これらの指標に固執しすぎると10倍株を見逃してしまう可能性があります。
四季報を活用して情報を収集
四季報は、企業の財務情報や業績予想、株主構成などの詳細なデータを提供する重要な情報源です。SBI証券や楽天証券などのオンライン証券会社では、四季報を無料で閲覧することができます。四季報を活用して、売上高成長率や営業利益率などの情報を集め、10倍株候補を見つけることができます。
関連する質問と回答
Q1. 10倍株を見つけるための最も重要な指標は何ですか？
A1. 最も重要な指標は売上高成長率と営業利益率です。売上高成長率が20%以上で、営業利益率が10%以上の企業は、成長力があり、独自の技術やサービスを提供している可能性が高いため、10倍株候補として有望です。
Q2. 四季報をどのように活用すればよいですか？
A2. 四季報を活用する際には、企業の売上高成長率や営業利益率、筆頭株主の情報などをチェックします。これらの情報をもとに、10倍株候補を見つけることができます。オンライン証券会社では、四季報を無料で閲覧できるので、積極的に活用しましょう。
Q3. 上場してからどのくらいの企業が10倍株候補に適していますか？
A3. 上場してから5年以内の企業は、独自技術を持ち、成長の余地が大きいため、10倍株候補として適しています。若い企業は市場に新たな価値を提供し、株価が急上昇する可能性があります。
Q4. PBRやPERはどの程度参考にすべきですか？
A4. PBRやPERは通常の株価の割高・割安を判断する指標ですが、成長株の場合は必ずしも当てはまりません。成長が期待される企業は、将来の収益を見越して高いPBRやPERがつくことが多いため、これらの指標に固執しすぎないようにしましょう。
Q5. 10倍株のリスクとリターンについて教えてください。
A5. 10倍株を狙う投資は高いリターンが期待できる一方で、リスクも高いです。小型株は株価の変動が大きく、場合によっては大きな損失を被る可能性もあります。そのため、リスクを取れる投資家向けの手法といえます。また、長期的な視点で数年保有することも重要です。
